ブローチで洋服に穴が開くという不安は不要
ブローチで洋服に穴が開くのか?
店頭でお客様とお話する中で
みなさんが気になっていることは、
「ブローチって服に穴が開くでしょ?」
ということです。
ブローチを扱う当店からお伝えしたい答えは
「開きません。(数種類の生地除く)」です。
ブローチで洋服に穴が開かない根拠
ほんとに開かないの?と言いたくなりますよね。
そんな方にお伝えしたい答えは
「そんないちいち穴が開いていたら、
私の服がなくなります!!!!」
ということです(笑)
実はそもそも、
「穴が開く」ことの認識が違うんですよね。
ブローチを5年以上売ってきた私の
経験に基づいた話です。
2024年9月17日現在、
初めて記事にいたします。
ブローチで穴が開く原因
「穴が開く」とは
みなさんが思っているのは、
「穴が開いたら、空きっぱなし」
「穴が開く=破れる」
というものなんですよね。
私が穴は開きませんと言っているのは、
実は、「開きっぱなしにはなりません」
「破れません」ということなんです。
どうやったら破れてしまうのか?
洋服の生地というのは、
糸と糸が織られたり、編まれたりしながら作られています。
つまり、ブローチを刺したときに、
「糸を切ってしまう」
と、穴が開いてしまうんです。
みなさん、何も考えずに、
思いっきり針を刺していませんか?
思いっきり刺すと糸がブチっと切れて
取返しのつかないことになります。
ブローチで洋服に穴を開けずにつける方法
どのようにブローチの針を刺せばいいのか
簡単にいうと、
「糸が切れないように、ゆっくり刺してください」
ということになります。
具体的には以下のようになります。
具体的な方法
動画はこちら
①生地の裏側に指を当て、針を立てる。
②生地の裏側から針先を少し出す。
※ケガをしないように注意
③裏側に当てている指を離す。
④針を左右に小さく振りながら、ゆっくりと針を刺していく。
⑤このとき、すっと針が通ればOK。
※針がすっと通らないときは、無理に通そうとしない。
無理やりすると、糸が切れて、穴が開く。
⑥針幅いっぱいに生地をとって着ける。
⑦使用後、ゆっくりと針を抜く。
⑧穴が開いているところを
指で馴染ませ、必要に応じて洗濯をする。
ブローチを着けてはいけない洋服は?
ブローチを着けてはいけない生地①
ブローチを穴を開けずに着ける方法をお伝えしましたが、
着けてはいけない、絶対に穴が開く生地というものがあります。
①革
②サテン
③ダウン
ブローチを着けてはいけない生地②
先述したブローチを穴を開けずにつける具体的な方法の
⑤の段階で「すっと通らない」生地にはつけられません。
それはどんな生地かというと、
糸と糸がぎゅっと詰まっている生地です。
例えば、分厚くしっかりとしたTシャツなどです。
Tシャツに着けられないという訳ではなく、
あくまでも「すっと通らない」生地がダメだということです。
ブローチで洋服に穴が開くその他の原因
①針幅いっぱいに生地をとらない場合
針の長さいっぱいに生地をとってブローチを着けると
ブローチが動かず安定します。
例えば小学生が名札を着けるような感じで
生地を少しかとらなかった場合、
なにかにブローチが引っかかったときに、
洋服の生地ごとブチっとちぎれて取れてしまいます。
ブローチを着けるときは針幅いっぱいに
(できれば針の長さプラス2~3mmほど)
着けていただきたいです。
※プラスで生地をとることに関してはまた別記事で触れたいと思います。
②生地とブローチの重みのバランスが悪い
当店で扱っているブローチは
薄い生地にも着けていただけるような構造ですが、
ブローチを着けたときに、重みで生地が引っ張られてしまう
ということがあった場合、生地を傷めてしまう可能性はあります。
その場合は裏からフェルトを当て布するような対策を
するのもいいかと思います。
しかしながら、これまで私は当て布をしたことはありません。
バランスを考えながら着けているということもあるかもしれませんが、
薄い生地にもブローチを着けてきた私からすると
必要ないなという結論です。
おそらくみなさんも、生地がひっぱられる時点で
その洋服にはブローチを着けないと思います(笑)
まとめ
ブローチを穴を開けないように着ける方法は
針の通し方にありました。
「ゆっくりと、糸と糸の間に針を通してください」
これは店頭でいつも私がお伝えしている内容です。
ネットを検索してみると
当て布をすればいいとか、穴が開くのは仕方ないとかいう記事が
多いように感じます。
けれど、私はそこではなく、
「そもそもの針の刺し方」が大きいと思います。
このブローチの着け方は慣れると簡単です。
ぜひトライして、普段の洋服に華を添えて、
楽しんでください!